痩せ菌とは、体脂肪を減らしてくれる腸内細菌です。
食べる量は普通なのに太りやすかったりダイエットに成功しないのは、この痩せ菌が少ない可能性があります。腸のなかの痩せ菌の増やし方と痩せ菌を減らさない方法について、まとめて紹介します。
【1.太らない身体をつくる痩せ菌とは?】
痩せ菌と呼ばれる腸内細菌は、ラクトバチルスやカゼリ菌といった乳酸菌です。
乳酸菌は腸のなかで活動して糖やタンパク質から、美肌やエネルギーになるビタミンB群をつくります。こうして乳酸菌は食べたものをエネルギーに使ってしまうため、腸のなかに乳酸菌が多いほうが体質的に太らなくなるのです。それで乳酸菌=痩せ菌と呼ばれています。
ということは痩せ体質になれる乳酸菌を食べて増やせば、食事を減らしたり運動をしなくてもスリムになれるうえにスタイル維持にもなります。
そのうえ身体をリラックスさせるホルモンのセロトニンは、私たちの腸におよそ9割が存在しています。ストレスを感じるとお腹が痛くなったりするのは、セロトニンがうまく働いていないせいです。痩せ菌と呼ばれる乳酸菌は痩せ体質になれるだけじゃなくストレスをなくすセロトニンとも関係しているのです。
【2.痩せ菌の増やし方①乳酸菌と天然の甘さ】
痩せ菌となる乳酸菌はヨーグルトや乳酸菌飲料・漬物などを食べて増やせます。簡単に乳酸菌をとるならズバり乳酸菌飲料を飲むのがおすすめです。ただ、このとき気をつけたいのは糖分です。
乳酸菌は糖分とタンパク質からビタミンB群をつくり、ビタミンB群は脂肪の分解をたすけます。しかし糖分が多いと痩せ菌の敵・悪玉菌が糖分から脂肪を作って身体にためこんでしまいます。そのため甘味の強すぎるものより、糖分ひかえめな乳酸菌飲料がベストです。
そこで注意したいのは乳酸菌を摂るときに悪玉菌が好物にしている人口甘味料をとらないことです。カロリーの低いものでも人口甘味料だと、悪玉菌に利用されてしまい痩せ菌が負けてしまいます。
痩せ菌を助ける甘味はフルーツの果汁やオリゴ糖・ハチミツなど天然の甘さです。もし乳酸菌飲料で痩せ菌を増やすなら使われている糖分に注目して天然の甘味を使っているものがいいです。
【3.痩せ菌の増やし方②食物繊維とお酢で助ける】
乳酸菌の敵が多いと、食べ物から痩せ菌を補っても腸のなかで増えづらいです。
痩せ菌を増やす食べ物に酢キャベツがありますが、キャベツは食物繊維が多いので食物繊維が余分な脂肪をからめとってしまい悪玉菌が利用しづらくなるからです。
また痩せ菌とよばれる乳酸菌は酸に弱くて胃で消化されやすいのですが、キャベツは酸に強いので乳酸菌を守ってくれます。さらにキャベツをお酢に漬けることによってクエン酸が摂れるため、クエン酸が悪玉菌をやっつけてくれるので「酢キャベツは痩せ菌を増やせる」というわけです。
一石二鳥のための酢キャベツなので苦手に思うなら食物繊維にプラスして、お酢を摂るようにするのがいいです。たとえば食事をするときに野菜から食べれば、あとからお肉や魚を食べても食物繊維が吸収のジャマをしてくれます。食物繊維をフォローするお酢はドリンクやサプリで食後に補ってもOKです。
続けないと一時的に痩せ菌が増えても元に戻ってしまうので、続けやすい方法で食物繊維とお酢を摂るようにして痩せ菌を助けてあげるのがベストです。
【4.痩せ菌の増やし方③納豆と野菜で増える】
乳酸菌ときくとヨーグルトやチーズなど乳製品からしか摂れないと思われがちですが、実は納豆にも効果があります。納豆菌は酸に強くて、悪玉菌に負けない高い生命力をもっています。
痩せ菌を増やすのには必須アミノ酸がいるのですが納豆は必須アミノ酸が多く食物繊維も豊富なため、そのまま食べて痩せ菌を増やせます。納豆に足りない栄養素はビタミンCなので大根おろしなどビタミンCが摂れる野菜をプラスすると、バランスのよい栄養食にもなります。
「まいにち乳酸菌飲料やヨーグルトは飽きてしまう」と思ったら納豆に置き換えれば痩せ菌を減らさない食生活ができます。
【5.痩せ菌の増やし方④夜は痩せ菌増のベストタイミング】
痩せ菌を増やすなら食べるタイミングも重要です。いつ乳酸菌を食べても効果はありますが最も効果が高いのは夜です。
夕食後のデザートにヨーグルトを食べたり乳酸菌飲料を飲むようにすると、腸の動きが活発になるため乳酸菌が腸までとどきやすいのです。
痩せ菌を増やすサプリメントには時間に関係なく毎日続けたほうがいいとありますけれど、効率よく痩せ菌を増やすなら夜がベストタイミングです。
寝る2~3時間まえに痩せ菌を増やすアイテムを摂っておけば、セロトニンが増えてリラックスした状態で眠れます。深い眠りはダイエット効果を高める作用もあるため、ぜひ痩せ菌アップのために寝る2~3時間まえの夜に痩せ菌を摂るのをおすすめします。
適量の痩せ菌をプラスしてダイエットをフォロー
私たちの身体に痩せ菌が増えると自然にスリムになれますが、痩せ菌が増えるからといって食べ過ぎてしまうとマイナスです。ヨーグルトなら200グラムで乳酸菌飲料なら1本、納豆なら1パックが目安です。
ふだんの食事に適量の痩せ菌をプラスすると、ダイエットのフォローになります。
痩せようとしてカロリーゼロの人口甘味料を摂りすぎてしまっても痩せ菌が減ってしまうので、痩せ体質をつくるために痩せ菌を減らさないようにするのをおすすめします。